コーヒー豆の保存と真空包装のはじまり
1980年よりコーヒーのキャラバンサライは喫茶店として創業を始めました。当時はまだコーヒーが一般家庭に普及しておらず、家庭用のコーヒーといえばスーパーなどで販売されているインスタントコーヒーや、大きな袋入りのコーヒー豆を購入するしかない時代。
豆の品質も今ほど優れておらず、市場には焙煎後の鮮度もままならないコーヒー豆が当たり前のように売られていました。煎りたての本当に美味しいコーヒーをお客様に楽しんでいただきたい、その思いからコーヒー豆は生鮮商品として考え、鮮度の良いコーヒー豆の量り売りに着手しました。
当時はコーヒー豆の量り売り店舗も珍しく、遠方より来店されるお客様の中には、一度に大量のコーヒー豆を購入される方も珍しくありません。どのようにしてコーヒー豆を最後まで美味しく楽しんでいただけるか・・・その頃より真空包装を採用しております。
コーヒー豆の真空パックにこだわる理由
コーヒー豆は焙煎後より3日ほどで円熟した味わいとなり、適切な保存方法では2か月ほどおいしくお楽しみいただけます。そして、コーヒー豆は酸素に弱く湿気にも弱い食品です。
キャラバンサライが採用するコーヒー豆の真空袋はバリア性の高い4重構造の真空袋であり、この袋を採用することで、コーヒー豆の保存に適切な冷暗所での保管が可能で、鮮度・美味しさが長く保たれます。
コーヒー豆から生じるガスは新鮮さの証
コーヒー豆は焙煎の作用により、焙煎後1週間ほどは、炭酸ガスが発生し続けます。真空包装にしてもガスの発生は収まりません。焙煎のコンディションや煎り方によっても変化しますが、ガスが発生し、袋が緩んだり、膨らんでしまっても味に変化はありません。
ガスは袋のまま冷蔵庫・冷凍庫で適切な保管をすると、発生が抑えられる傾向にあります。コーヒー豆の真空袋が膨らむことは、焙煎後間もない新鮮な証拠の裏返しととらえていただければ幸いです。
真空保存したコーヒー豆の形状変化
コーヒー豆の真空保存。
キャラバンサライの店頭ではご購入時に真空パックいたします。ご帰宅後はパックのまま冷蔵庫・冷凍庫での保管をおすすめしています。
ご購入後3日経過
ご購入後2日ほど経過すると、パック内部にコーヒー豆から生じるガスが発生します。ガスが生じるから品質が劣化するものではありません。膨らんだパックも未開封のものは冷蔵庫・冷凍庫で保管ください。
ご購入後2週間経過。
ご購入後2週間ほど経過をするとガスが十分に発生し、袋自体がパンパンに膨らみます。この作用は特に気温や室温が高いほど発生しやすく、2週間を境にコーヒー豆の味のピークが落ちていきます。
購入後でも気候や気温条件、豆・粉の形状によりガスの生じやすさに違いがあります。浅煎り豆より深煎り豆、豆のままよりも粉の方がガスは生じやすいです。購入後はお早めに冷蔵冷凍庫での保管をお願いいたします。
コーヒー豆の品質、香りとコクを保存する保管方法。
コーヒー豆の保存は冷暗所が最も適しています。購入後に長期の保存・保管をお考えの方にはキャラバンサライの真空袋のまま冷蔵庫・冷凍庫での保管をおすすめしております。開封後のものに関しては、あまり出し入れをせず、お早目にお召し上がりください。
市販のコーヒー豆や他社の包装袋ではガス穴が開いている袋・バリア性の低い袋なども多くみられます。それらの袋のまま冷蔵庫・冷凍庫で保管をしてしまうと庫内の湿気をコーヒー豆が吸い取ってしまうこととなり、コーヒー豆の風味が台無しになります。
バリア性の弱い袋で保存される場合は、密封に優れたキャニスターなどに移し変えることをお勧めいたします。その際、容器の洗浄などを徹底して行うようにしましょう。
コーヒー豆は香りが移りやすく、においにデリケートです。せっかくの高品質の豆でも保管一つで台無しになります。コーヒー豆の保存は美味しいコーヒーをお楽しみいただく上で、最も大切な項目になります。
コーヒー豆の保存は冷凍庫が優れている。
コーヒー豆は温度が低いほど品質を長く保てます。冷蔵庫でもコーヒー豆の焙煎後の炭酸ガスは発生し続けています。キャラバンサライの真空包装でも、ゆっくりと真空が緩んでくることも珍しくありません。冷凍庫は焙煎後の炭酸ガスの発生が抑えられ、香りとコクが長持ちします。
コーヒー豆キャニスターの選び方
キャニスターには様々なものがあります。材質には金属やプラスチック、陶器の物など、デザイン性や機能性からもお選びいただけます。
大切なことは、いつものサイズに合わせたキャニスターを選ぶことです。
例えば100gごと小分けのコーヒー豆を購入しているのに、500gほど入りそうな大きなものを選んでしまうと、キャニスター内の余った空間が広すぎて劣化が早くなってしまいます。いつもの購入量でぴったり収まるキャニスターを選ぶようにしましょう。
コーヒー豆は油分が浮き出やすいのも特徴です。コンディションの悪いコーヒー豆は、油分が酸化し、古くなった独特の香りを出します。キャニスターも、洗浄しやすいものを選ぶとなおよいでしょう。
アイスコーヒー用のコーヒー豆の保存方法
アイスコーヒー用のコーヒー豆は、深煎り豆を使用する場合が多く、保存がデリケートです。豆のまま保管しても、豆の表面に油が浮き出てきて酸化が始まります。濃度感の高いアイスコーヒーを抽出するために、細かく挽いた豆を使用しますが、挽き方が細かければ細かいほど油分が浮き出ます。
密封できるものは密封し、冷凍庫・冷蔵庫で保管してください。
コーヒー豆の購入は豆がよいか粉がよいか
コーヒー豆の保存・保管に関してお問い合わせが多い事例で
「コーヒー豆を購入する際には豆のままがよいか粉で購入するほうがよいか」
とのお声を多くいただきます。
コーヒー豆は酸素や湿気に弱く、キャラバンサライでは使用する都度に合わせて豆を挽く、豆のままで購入されることをおすすめしております。しかしながら、コーヒーを楽しむスタイルは様々であり、オフィスやご家庭でも、大量に愛飲される方などは、その都度豆から挽かれることも大きな労力を強いられます。
キャラバンサライでは、豆のままでも粉の状態でも真空包装でご提供しており、お客様のライフスタイルに合わせた、ご購入方法をアドバイスさせていただいております。
他にも様々なコーヒー豆を販売中!コーヒー豆の通販は
コーヒーのキャラバンサライオンラインショップにて
コーヒー豆のキャラバンサライとは?
キャラバンサライは石川県金沢市に本店を構える、自家焙煎コーヒー豆の販売専門店です。店頭には常時30弱種類のコーヒー豆を販売しております。産地のシングルオリジンをはじめとした産地契約豆や、コーヒーの街金澤をイメージしたオリジナルブレンドコーヒー豆も販売中。
各店頭にはコーヒーマイスターが常駐しており、皆様のコーヒーに関するご質問にお応えさせていただいております。