2006年11月
品質検査&精製処理:
オークションで競り落とした原料豆を、大手の輸出業者は自社の精製工場で処理し、各国のコーヒー業者のオーダーに合わせて処理し輸出しますが、多くの業者はこの品質検査場と処理場を使用します。
各地から入荷した原料豆をこの工場で、各ロット単位で石や凶雑物をいろいろな選別機を使用して削除していきます。まず最初に石やほこりなどを粗選別します。
さらに風力で浮かせながら比重選別により細かく選別されて、未成熟豆や凶雑物豆のサイズ別に選別され、ほとんどの異物は取り除かれていきますが、機械ではどうしても取れない異物を手作業で取ります。この作業で品質が大きく変わります。
多くの作業員で一粒ずつ手作業で取っている様子は圧巻でそた。ひとつのコンベアーに50人くらいが左右に並んで手作業で取っていきますが、コンベアーが20列ほど並んで入るのですから、驚きです。
この作業では、コンベアーの停止時間を長くすることで作業の精度を上げていきます。グレードの高いコーヒーほど時間をかけて選別します。
最終検査はやはり味の確認です。出来上がった製品をテスト焙煎し審査員がテストしていきます。
出来上がったサンプル単位で、香り・ボディ・酸味・苦味の特徴を確認し記録していきます。私もテストに参加させていただきましたが、今年のカップはかなり期待できそうです。
今回各エリアのサンプルを準備していただいたものを比べましたが、やはり当初より買付け予定にしていたエリアのサンプルが一番気に入り、明日よりの現地視察が楽しみになりました。
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