コスタリカで見たマイクロミル

2016年3月

マイクロミルとは・・・

収穫されたコーヒーチェリーを農園単位で果肉除去、水洗処理、乾燥、までの工程を全て行なう施設のこと。
日本でいうマイクロ・ロースターのように、自分で焙煎し販売まで責任を持って行なう生産者のようなもの。
コスタリカではいま、マイクロミルを持った生産者が急増しています。
今ではコスタリカは高品質なコーヒーを生産することで世界的に知られており、生産量の50%がスペシャルティコーヒー市場に供給されています。
尚、1992年からアラビカ種のみの栽培が法律により定められています。

またコスタリカは、常春の国として観光客に人気で、そのため国を挙げて環境と自然の保護に力を入れています。コーヒーの加工プロセスも環境に配慮し、コーヒーミルの改造にも多くの投資をしておりコーヒーの水洗処理の排水を減らし、環境負担を大きく減少させる事に成功しました。
一方日本と同様に経済成長に伴い、労働コストの増加や農業離れが進んでおり、高品質・高価格の認証コーヒーやスペシャルティコーヒーに力を注いでいます。
そんな中、注目されているのが、マイクロミルという形態で100を超える農家や農園が小規模の水洗処理、乾燥設備をもち最新の技術や機材を取り入れることで、農園・品種・精製方法を指定したマイクロロットを作ることができることです 。

規模は小さいが農園から近く、生産者がきめ細かく精製行程を行なっています。その農園の土壌や気候が生み出す独特なテロアールが発揮されます。
今回の視察では 、生産者の顔の見えるスペシャルティコーヒーが届けられる素晴らしいシステムであるとの印象を持ちました。

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